「おかい」初めて聞くと何を想像されますか?
「おかい」とは「茶粥」のことで、その地方の言葉なのかもしれませんが、我が家では「おかい」で、なにを指してるのか解ります。
山口県の屋代島が、両親の出身で、子供の頃「おかい」を食べる機会が月に1度くらいありました。
今では、その素朴さがある意味贅沢なのかもしれないこの一品
「おかい」=「おかいさん」とも言います。
※奈良・和歌山の近畿圏でもあるようです。
「おかい」は通常、粉茶(こちゃ)を使うとしか母に聞いていなかったもので、山口県のどこに売っているのか詳しく尋ねてみます。
学生の時に地元を離れた時、急に食べたくなって、普通のほうじ茶で試したのですが、色こそ似ているもののお茶の味が薄く全く別物になりました。
粉茶・・・これ? 自信ありません
紀州の茶粥用のお茶
※粉茶の購入先がわかり次第追記します。
「おかい」の調理器具
1.お鍋25cm程度で深鍋がおすすめ、浅いと吹きこぼれるので要注意
2.茶袋 粉茶なので目が粗いとおかいの中に茶葉が混じり不味くなります。
※最近はティーパックタイプもあるので茶袋は不要かもしれません
「おかい」の材料
食材はシンプルです。
「粉茶・お米(生米)・お水」のみ
サツマイモを入れると美味しいのですが、それは収穫してからサツマイモがあるとき、もしくは頂いたときに入れる程度です。
最近は夏野菜でも冬野菜でも、あたりまえの様に、季節に関係なく販売されているので、いつが旬なのかわからなくなってしまいます。
また、少ないお米で、お腹を満たしたいとのコンセプトで誕生したらしい、この「おかい」、季節外れの価格が高い時期にサツマイモを買ってまで入れるのであれば別の食事にしたのではないでしょうか?
調理手順
①お鍋に水とお茶(茶袋)を入れ沸騰させお茶を抽出します。
②茶袋を取り出し、お米を入れる
※入れたい具材があれば、併せて投入
お鍋の大きさと、お水の量に対して、お米を1合でも2合でも好きに入れれば良いのですが、お米が水を吸って大きく膨らむので、たいてい1合も入れれば1人では食べきれない量になります。
サイトによって詳しく分量を書いてありますが、普通は適当です。
普段お米を炊く時 は、お米に対して水の量を決めますが、その反対ですね
お水の分量が少ないと感じた場合、お茶が濃いので少々お水を足しても大きく味は薄まりません。
③煮込む時間は15~20分程度
とのことですが、お米を好みの硬さまで煮込むと完成
至って簡単です。
祖母は1日経って冷えたベチャベチャの「おかい」が、美味しいと言ってました。
・・私は出来たてが好みです。
しそ昆布・お漬物と頂くと最高!
私のおじさん(母の兄)は、「おかい」の匂いを嗅ぐのも嫌だと言ってました。
小さいころに食べ過ぎたのでしょうか?
一応、郷土料理( Japanese local cuisine )の扱いになっているようです。
※英語の先生こちらで正解ですか?
山口県大島(屋代島)の簡単なご紹介
屋代島=周防大島 金魚島とも言います。島の形が金魚に似ているからだとか
名産品:みかん・みかん・・もともと蜜柑農家なのでそれしか思いつきません
瀬戸内海に浮かぶ島で、本州とは1976年に大島大橋が開通し、陸続きとなりました。
・・ちょっと前にタンカーが橋にぶつかってましたね!あの橋です。
開通当初は有料でしたが、記憶が確かであれば、およそ20年前くらいから無料で通行できるようになりました。
気候は温暖で蜜柑畑が島内の至るとこにあります。
普通ガードレールって決まって白色ですが、山口県のガードレールはオレンジ色です。
※ガードレールの色
それは「みかん」をイメージしているからと聞いたことがあります。
それほど「みかん」押しです。
主な観光施設
「星野哲郎記念館」
作詞家の星野哲郎先生も、周防大島出身の方です。
残念ながら2010年85歳で逝去されましたが、数多くの作品を残されてます。
代表作品
思い出さん今日は・黄色いさくらんぼ・出世街道・アンコ椿は恋の花・函館の女
三百六十五歩のマーチ・ 男はつらいよ・ 昔の名前で出ています・ 風雪ながれ旅
兄弟船・ みだれ髪 など
一度は聴いたことのある曲がございませんか
その星野哲郎記念館が周防大島にございます
「睦記念館」
先ほどの星野哲郎記念館から更に島の奥に進むと、睦記念館があります。
こちらは1943年に周防大島沖で爆発を起こし沈没した遺品などが展示され
戦時中に亡くなった尊い命を後世に伝える施設です。
「日本ハワイ移民資料館」
日本初の海外移民は明治十八年、949人の第一回官約移民のうち、約3割は大島郡の人たちでした。
以来、大正12年に移民禁止となるまで、大島からもたくさんの人が海を渡り、その孫たちは五世・六世に及んでいます。
こちらの日本初のハワイ資料館では、移民の歴史から現在行われているハワイとの交流を知ることができる、貴重な資料がたくさんそろっています。
その他、温泉施設
海水浴・魚釣りは至る所で出来、最近では夏に太刀魚釣りに行き、子供のころには、あさり・にし貝が沢山採れてましたが、残念ながら現在はまったく捕れません
国道と県道を利用して、ほぼぐるりと一周、島の外周を巡ることができますし、観光施設・温泉もありますので、ドライブなどに行ってみて下さい。
(国道はたまにネズミ捕りしてますよ)
※コロナ自粛が明けたら色々と徐々に解禁です。