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ビジネスフォンのコストダウン?コストアップ?クラウドPBXを試してみた

0ABJ、いわゆる地域番号の利用を前提にした、クラウドPBXを検討して、試してみましたので簡単に記事にしてみます。

まず、0ABJとは(地域番号)東京23区であれば03、徳島であれば088など、市外局番から始まる番号と言うと、さらに分かりやすいと思います。

この市外局番を利用しなければ、クラウドPBXは比較的簡単に利用できます。

でも地域に根差した会社さんや、古くから慣れ親しんだ番号を利用して、PBXをクラウド化したいと考えられる方も少なくないと思います。

ちなみにPBXとは何のことか、分からない方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明すると、電話主装置のことで主にビジネスフォンを利用すると、こちらの機器で電話をコントロールします。

そしてクラウド化の目的として良くある話しが

・・・コストダウン!

ネットで調べると大体は、コストが安くなると書いてありますが、新規で既存設備や地域番号、FAXなどの利用が無い場合は確かに、通話料金比較で単純に安いです。

しかし、既存で利用できているものの買い替えや、地域番号を使うなど利用方法が変わらない場合は、ほぼコストアップになると言えます。

クラウドPBXに興味を持たれるのは良いことですが、実際の利用について今の使い方を落とし込んで、深く考えて行くと色々な問題が見えてきます。

 

まず、私がクラウドPBXを試してみようと思った経緯を書いてみます。

・10年以上利用しているビジネスフォン(NTT西)が、耐用年数的に厳しい

 ※修理や増設が出来ない

・買い替えると50万円以上かかる

以上です。

 

また、仕事で利用するため条件があります。

・地域番号で発着信が利用できること

・FAX送受信も地域番号が利用できること

・現在と同じようにビジネスフォンで、事務所用の固定電話機を複数台設置

この3点なのですが、地域番号の利用は大きなポイントです。

 

最初ある方から、コストダウンになるので是非やって下さいなど言われ、ナイセンクラウドを進められましたが、よくよく内容を見ていくと・・・

初期費用+ナイセンクラウド利用料+NTT回線利用料+通話料はNTTに支払う?

電話機5台とFAXアダプタに初期費用で、簡単見積もりを行うと

初期費用は11万円程度ですが、NTT回線利用料と通話料はNTTさんに支払うようなので、実質ナイセンクラウド利用料の部分がアップするので、内線の活用がなければ

・・・コストアップ?

現在のNTTさんの支払いは変わらず、ナイセンクラウドさんに5chで10,000円/月の支払いが増えるだけ

※60ケ月は最低利用しますので、60×10,000円=600,000円、長ければ10年以上使います。

これコストダウンになってるのでしょうか?

内線にしても携帯は通話無料プランなので、内線転送は利用しないなど、新たな機能を活用しない場合には、ほぼメリットがないという答えになってしまいました。

NTT回線を利用して、外線の通話料金が下がるのであれば私の認識の誤りですが、この箇所についてナイセンクラウドさんのページにも詳しく書いてないので、どうもここを書くと契約に至らないから、意図的に濁してあるようにも感じます。

一番はビジネスフォンは高いので、自分で設置・設定ができるのであれば、中古でも買えばかなり低コストで買い替えができると思いますが、電話屋さんがメインの仕事ではないので、私は遠慮しておきます。

 

さて続いて検討したのが、ドコモビジネスさん(旧NTTコミュニケーションズ)Arcstar Smart PBXこちらを検討して、こちらは実際に1か所テスト的に入れてみました。

電話機4台とチャンネル数は4ch

初期費用約11万円

月額約16,000円+通話料金

※別途ルータ・POEHUB(給電HUB)を用意

こちらは完全にNTTさんからドコモビジネスさんに、回線切替になります。

こちらの通話料金支払い先はドコモビジネスさんで、NTTひかり電話と通話料は同じですが、契約数が増えるとメリットが出るそうです。(今詳細を調べてます)、あと会社の母体が大きいため数年先でも突然サービス停止など、思わぬリスクは少なそうな感じですが、光回線はNTTさんが握っているので、回線の開通が遅いのが一番の欠点になりそうです。

 

新たにビジネスを始め電話回線を設けるのであれば、ナイセンクラウドさんなどのクラウドPBXで良いと思いますが、既存事業者で外線発信が多い会社さんは、導入に色々な条件があるので、簡単に「はい明日から」なんてことは難しいと思います。

 

今回すんなり導入できれば、ドコモビジネスさんのサービスに絞るつもりでしたが、回線開通(3ケ月待ち)が遅すぎるので、新規の導入は出来ない感じでした。

そのことをドコモビジネスさんに伝えると

「homeでんわ」というサービスのビジネスフォン版が近々でる予定があるみたいです。と回答頂きました、「予定があるみたい」なので全く当てにはしておりませんが、正式にサービスが出れば検討してみたいと思います。

まだまだ勉強不足で、便利な方法があるのだと思いますし、サービスの種類などもどんどん変化していくと思いますので、引き続き勉強して参ります。

 

・初期費用が安価

・回線数が多くなると、スケールメリットを享受することができる

・地域番号不要の場合、通話料金を1/3程度に抑えることも可能

 

www.ntt.com

 

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